Visit To Thailand
タイ国政府観光庁福岡事務所より招待していただき、タイ南部スラターニー県 リゾート地として知られるサムイ島から約60km北に位置するタオ 島でひらかれたWorld Oceans DayにちなんだSDGsイベント"SPOT LIGHT"、Samui 島のサステナブルツアーリズムを視察しました。
World Oceans Day主催者とスラートターニー県観光協会インタビューにおける「サスティナブルツーリズムとSDGs 」について現地インタビューする事ができました。
ダイビングに象徴される豊かな自然環境に魅力を感じる人たちが来島するようになり島の人たちは環境の大事さに気がつき保護活動は15年くらい前から始まったようです。自然保護関係教育活動はホテル等が主体となり主に高校生等にしてきました。
各ホテルでは野菜の栽培、生ごみや糞尿処理等でEM菌等の活用と再処理資源化、アメニティや消耗品の廃プラ運動等が継続して取り組まれており、レモングラスの茎で作られたストロー、ホテルで使用されるソープ、ボディソープはココナッツオイルとハーブで自家製など対応方はホテルにより多少異なりはありますがその姿勢には好感を禁じ得ません。
街で手に入るコンビニや屋台並みの小規模店舗の商品包装にもその効果は見られ、海底や海浜のプラゴミ等も地域が一体となり定期的に回収作業を行っているようです。
タイの漁業に関する取り組み
印象的だったのは漁業に対する取り組みです。 タオ島で体験した竹と椰子の葉を利用した伝統的な漁法です。
水深30から40mの海域に三本の竹を結わえ主軸にしてその先に細長い紐で椰子の葉を竹の軸とは距離を離して海中で浮遊するように装着し重しを付けそれを1片が100mの正方形とし四本投入する。小魚が椰子の葉を食べに集まりそれを狙い大型の魚が集まる。漁師の手に落ちる。現代に伝わる素晴らしい伝統作業でした。
もうひとつは組合の蟹養殖事業。Baan Tai Crab Bankで行っており漁師が抱卵した雌蟹を採ると組合に届け、その後成長した個体を海に放流し漁師の手に戻る。 自然に任せるより成長の歩留まりはかなり高く500ヶ所程の組合が参加し漁獲高も伸びているとのことでした。
この度訪問したリゾート、タイ国スラートターニー県サムイ島とタオ島は地域有力企業が地元の方々と手を取り合い「サスティナブルツーリズムとSDGs」に取り組んでいるその姿は微笑ましく思えるほど自然な社会的振る舞いに見えました。
World Oceans Dayは毎年開催されるそうですので再度訪問したいと思っております。 最後なりましたが施設見学、交流会、インタビュー等でお世話になった皆様、視察ツアー参加者の皆様、 タイ国政観光庁の皆様に心より感謝申しあげます。素晴らしい時間でした。 コップンカップ